【要約＆書評】『バビロン大富豪の教え』｜お金と幸せを引き寄せる7つの黄金法則

この本を一言でいうと？

「貧乏マインド」を捨て、「富を築く知恵」を学ぶ、すべての人に必要な“お金の教科書”。
古代バビロニア時代の寓話を通して、「お金を増やす人」と「お金に振り回される人」の違いを明確に教えてくれる名著です。

どんな人におすすめ？

毎月の収支がギリギリで不安な人

貯金や資産形成がうまくいかないと感じている人

「お金＝汚い」とどこかで思ってしまっている人

自由に生きるために、経済的自立を目指したい人

子どもやパートナーに「お金の本質」を伝えたいと考えている人

本の要約：黄金法則で学ぶ「お金の真理」

『バビロン大富豪の教え』は、「お金を得て、守り、増やし、そして幸せに使うための原則」を寓話形式で教えてくれる一冊です。

黄金法則1：収入の1割を貯金せよ（まずは「自分に払え」）

「10枚のうち1枚は、自分の財布に残せ」
これは本書の最重要ポイント。「先取り貯金」の重要性です。
大多数の人が「残ったお金を貯金しよう」としますが、それではいつまでたっても貯まりません。収入の一部をまず自分の未来のために確保すること、それが富の第一歩です。
☑︎ 月収30万円なら、3万円を“先取り”して貯金せよ！

黄金法則2：支出をコントロールせよ（欲望は果てしない）

お金が足りないのは収入が少ないからではなく、「支出が収入を上回っているから」です。
本書では、「欲望には限りがない。だから“必要”と“欲望”を区別せよ」と警告します。
収入が上がっても無駄遣いが増えるだけでは、富を築くことはできません。
☑︎ 家計簿で固定費・変動費を洗い出そう！

黄金法則3：貯めたお金に働かせよ（投資の力）

「金が金を生む仕組みを作れ」――すなわち投資の考え方です。
貯金だけではお金は増えません。増やすためには、堅実な投資によりお金に“働いて”もらう必要があります。
本書では「信頼できる人間に相談せよ」とも書かれており、焦ってハイリスク投資に走らない重要性も説いています。

黄金法則4：損失から金を守れ（知識のない投資はするな）

「利回りがいい」だけで投資先を選ぶのは危険です。
“知識がないものには投資するな”――これはまさに、現代でも通じる普遍の原則。
初心者ほど、甘い言葉に惑わされがちですが、富を築いた人は例外なく「守る力」を持っています。

黄金法則5：自分の住まいを持て（持ち家＝固定費の最適化）

意外にも「住まい」に関するアドバイスが登場します。
家賃という「毎月出ていく固定費」を抑える手段として、「自分の家を持つこと」も選択肢に入れるべきだといいます。
もちろん現代の日本で「持ち家が正解」とは限りませんが、固定費を減らす＝可処分所得を増やすという視点は非常に有効です。

黄金法則6：未来のために備えよ（保険・老後・家族）

「人生には災害・病気・老後など“予期せぬ支出”がある」
この章では、貯金や投資とは別に、「リスクヘッジ」としての備えが必要であることを教えてくれます。
保険や年金制度だけでなく、家族を守る覚悟と準備についても語られており、現代人の心にも刺さる内容です。

黄金法則7：自分自身に投資せよ（知識こそ最大の資産）

最後にして最も大切な法則。それが「自己投資」のすすめです。
知識・スキル・人間性――これらは「奪われない資産」。
読書・学び・実践を通して、自分の価値を高めることが、最も確実で持続的な富の源泉になります。

書評・感想：この本が心に響いた理由

正直な話、最初は「ありがちなマネー本かな？」と思っていました。
でも読み進めるうちに、「これは人生の根っこに刺さる本だ」と気づかされました。
本書はただのお金のハウツー本ではなく、「豊かに生きるとは何か」を問う哲学書でもあります。
物語形式で進んでいくのでとても読みやすく、かつ説得力があります。特に以下のフレーズには、ハッとさせられました。
「お金持ちになるには、金を持っていることよりも、金の扱い方を知っていることが大事だ」
この一文に、本書のすべてが詰まっています。

読むべき理由・おすすめポイント

✔️ 「お金を増やす7つの法則」がストーリー形式で学べる

✔️ 金融リテラシーが自然と身につく

✔️ 投資・貯金・保険などすべての基本が網羅されている

✔️ 読みやすく、10代～60代まで幅広く読める構成

✔️ 精神論ではなく、実践的な知恵が満載！

この本が好きな人におすすめの一冊

『金持ち父さん 貧乏父さん』（ロバート・キヨサキ）

『となりの億万長者』（トマス・J・スタンリー）

『ユダヤ人大富豪の教え』（本田健）

『マネーという名の犬』（ボード・シェーファー）

本の基本情報

書籍名：バビロン大富豪の教え ―「お金」と「幸せ」を生み出す黄金法則

著者名：ジョージ・S・クレイソン（原作）／坂本篤史（漫画）

出版社：文響社

出版日：2019年10月

ページ数：288ページ（漫画＋解説）

ジャンル：マネー・自己啓発・ライフデザイン

まとめ

『バビロン大富豪の教え』は、「お金との向き合い方」を見直したいすべての人に読んでほしい一冊です。
単なるマネー本ではなく、「豊かに生きるための教養」が詰まっています。
あなたの「人生とお金」に対する考え方を変えてくれる、まさに“読むべき一冊”です。